toyoshiの日記

株式会社トクイテンを有名にするための日記です

マリオは一人でやらせて欲しい

最近子どもがスーパーマリオワンダーを購入したので手伝うことがあります。最近のマリオは、複数人で同時に遊ぶことができます。

子どもたちは私に質問します。「どうして隠しブロックがそこにあるのかわかるの?」「なぜその場所で反対側に行けると思うの?」私にも不思議ですが、ファミコン時代から培われた感覚で何となく察知できるのです。スーパーマリオブラザーズを遊んだことがある人なら、この感覚を理解できるでしょう。はっきりとは説明できませんが、「ここは何かあるな」と直感します。これは自分が優れているわけではなく、スーパーマリオブラザーズ特有の違和感がステージに巧みに仕組まれているからです。本当に素晴らしいゲームです。

しかし、不満もあります。不満というより寂しさです。それは、複数人で遊ぶことが前提になっている点です。初めて遊んだファミコン版のスーパーマリオブラザーズは1人でプレイするものでした。しかし今は、4人が同時に賑やかに遊べるようになっており、それがより楽しいように設計されています。

私にとって、テレビゲームはみんなと遊ぶためのものではなく、一人で楽しむための、私が主人公になれる場所でした。逃げ場所といってもいいかもしれません。友達を作るのが苦手で、友達と遊ぶのも苦手でしたが、テレビゲームは一人でも楽しめます。私がマリオでした。しかし今、それは友達と遊ぶものになってしまい、一人では全ての楽しさを体験できないように感じます。

もちろん、任天堂ファミコンスーパーマリオブラザーズを一人用に作ったわけではないでしょう。ただ、当時は家族でテレビゲームをすることが珍しい時代でした。テレビゲームをみんなが遊ぶようになったのはいいことです。

なので現代のマリオの変化に不満があるわけではありません。ただ、私が今の子どもだったら、一人で遊ぶのにスーパーマリオブラザーズを選ばないでしょう(他にもっと楽しいことが増えているはずですし)。そんな風に考えると、私のマリオはもういないような、寂しい気持ちがあります。