toyoshiの日記

株式会社トクイテンを有名にするための日記です

「限りある時間の使い方」を読みました

「限りある時間の使い方」という本を読みました。

メモ

  • 時間を思い通りにコントロールしようとすればするほど時間のコントロールは効かなくなる
    • ライフハックや便利な道具で、使える時間が増えたとしても実際は誰も時間が増えたと感じない
    • 調理時間が電子レンジで1分になっても、1分がもっと短くならないかと考えるだけ
  • メールの洪水が止まったりリストの増殖が止まったり仕事でも家庭でもみんなの期待に応えて締め切りに追われず人生で本当にやるべきことをやり始めれるような時は来ない
  • 生産性へのこだわりは心を守るための戦略
    • タスクをこなし生産性を高めていけばお金の不安や人生の不安から解放されるだろうという期待がある
    • 目の前のタスクをこなしていればその他のパートナーや家族との問題などについて考えなくてすむ
  • 生産性を高めようとする努力 がうまくいかないのはそれが単なる現実逃避に過ぎないからだ。先延ばしをするのも同じで、 難しいことに挑戦して失敗するのが怖いからいつか本気を出せば出来ると思い続けることで自分を守っている
  • できないことはできないと現実を直視することが一番の時間管理術。何もかもはできないと認め、 できないことで自分を責めないようにするのが良い。 
    • それが出来ないのは自分の限界という惨めな現実に局面することなのでなかなかできないがどうせいろんなことができてないんだから早く諦めた方がいい
  • 近代以前の人は死後の世界を信じていたり世間の移り変わりというのがほとんどなかったので自分の人生の限界というような感覚がなかったのかもしれない。 その反対に今の人は世界中のありったけの体験を味わったり人生を生ききったという実感を得たいと願ってしまっている
  • 大事なのは効率を上げることではなく、全てをこなそうとする誘惑に打ち勝つことだ
    • 楽しいことを全て体験したいという衝動に打ち勝ちすべてを体験するのは不可能だという現実を受け入れることが大事だ
  • 時間を上手く使おうという強迫観念が問題だ。今や今日や明日というのは理想的な未来にたどり着くための通過点になってしまう。 
    • 遠い先の目標を達成しようとしていると行き先は目標を達成できなくて不幸になるか達成されても追い求める目標がなくなってしまう不満になる。何らかの達成を目標とするのではなくただ活動そのものを楽しむことをもっと取り入れたほうがいい。

感想

読書後に最初に思ったのは書籍『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』と同じで、とはいえ日々の仕事でお金は稼がなきゃいけないでしょ?ということではあるが、それを差し引いても今の生活に取り入れられることは多いと感じました。

本書が教えてくれたのは3つ

  • 生産性を上げていった先には別に何もないよ。人生は4000週間だよ。
  • 人生で色々経験や達成をしたいと思ってるかもしれないが、そんなの無理だし、そういう考えを手放した方がいいかもよ
  • 大事なことができないのは自分の無能を認めたくないという現実逃避だよ

ということです。

私の場合は、子育てや仕事において「いつかまとまった時間が取れたらやらなきゃ」と思っていることが結構あるなと思いました。子どもとやってみたいこと、仕事で時間をかけて取り組んでみたいことで後回しになっていることが結構あります。本書を読んでみてそれをやる「いいタイミング」というのは絶対に来ないとはっきりとわかりました。

また、今やっていることのうち未来のための投資・通過点としてやっていることもかなり多いなと思いました。そういったことは理にかなってるし、賢いからやっているのだと考えていましたが、冷静に見つめ直すと実は「他の人もやっているから」「やってないと不安だから」というものもかなりありそうです。

一番いいなと思ったのは、今後は日々の生活で発生する先延ばしや、困難な選択、スマホを無意味に見ることなどが、どういう理由からそうしてしまっているか自覚できそうなことです。本書を読んだ今なら「XXの仕事に着手できてないのは、完璧にできないだろうから不安だからだ。でもどうせ完璧にできないのだからどうするか考えよう」と考えられそうです。(先延ばし癖が治るとまでは思ってないところがポイント)

生産性を高めたり、ライフハックを積み重ねるのは短期的な利益が得られるためつい夢中になることが私はありますが、本書は「そもそも何のための生産性?」と立ち止まってゲームのルールを考え直すいいタイミングになりました。