読みました
ダークホースというと穴馬みたいなイメージから『一発逆転』『シンデレラストーリー』みたいなもも想像するが、本書では「従来の成功法則から外れた人たち」というような意味で使われています。
本書ではかつての成功法則は時代遅れとして、大事なことは
- 見えないルールにどれぐらい縛られているか?
- 他の人よりできないことがあるからといってなんなのか?
- 既存の成功のルールや評価もここ数十年で誰かが考えただけのものだ
- 小さなモチベーションを追求することから始めよう
- 大きな目標とか情熱はなくてもいい
- 普遍のモチベーションというのはないので「本当にやりたいこと」は見つからないと思っていればいい
- 自分に合った道を選択する
- 選択と指定は違う。大学や就職を選ぶのは指定しただけ
- 合った道というのは歩き回ったり行動することでみつかる
- 目的地に行きたければ目的地を探してはいけない
- 今に集中することが最大の成果を出す
というようなことをあげており、自分の小さなモチベーションを大事にして行動し、充足感の追求こそが最高の人生を歩むチャンスを最大限に増やすことだとしています。
ポイントは「XXすれば成功する」とは言ってないという所で、確かにチャンスを最大化する方法としては共感できることが多かったです。
いろんな成功者を見ていると自分にはできてない点が色々目につきます。私の場合だと「あんなふうに堂々と話すことができたらいいのに」「誰とでもすぐに楽しく話ができたらいいのに」「自分を厳しく律することができたらいいのに」と思うことはしょっちゅうです。
しかしそう思ったところで多少の行動は変えられても、苦手なものは苦手なわけです。できないわけじゃないというのが曲者です。私も頑張れば他人と楽しそうに雑談をできますし、自分を律して規則正しい生活をすることはできます。でもそれは鶴に皿でスープを飲ませるようなもので効率が悪いのです。
であれば「できない」という違和感より「他の人よりできるな」「他の人は大変そうにしてるけど自分は楽しいな」という方の違和感にフォーカスし頭も時間も使っていった方がいいということなんでしょう。
今私は会社を設立したばかりです。成功とは何かというのはさておき、恐れずに目の前の小さなモチベーションに集中していきたいし、そういうことを会社の人が大事にできるような組織にしていけたらと思いました。