toyoshiの日記

日記です

自分で自覚している高いプライド

私は20代後半ぐらいの時にプライドというのは得より損が大きいなと判断して、それからプライドはないという設定で生きるようにしてきました。具体的には「バカだね君は」といわれても「え?なんで知ってるん?誰に聞いたん?」と答えるマインドです。

見えないように振る舞ってるだけなので、周囲には「いや君は十分プライドは高い方だよ」と思われてる可能性はあります。ただ、少なくとも以前よりは関わりやすい人にはなったと思います。

しかし、いくつか自分でも制御できないプライドがあります。そしてそれを実感する出来事が昨日ありました。そのプライドとは岐阜の自然の中で育ったというプライドです。私は岐阜出身なのですが、身近に川や山があり、自然の中で育ってきました。それゆえに、自分は自然との付き合い方を知ってるというプライドがなぜかあります。といっても、岐阜の本当の山奥ではなく岐阜市なので上には上がいくらでもいるのですが、なぜか山や川の経験や知識で他人に負けたくないという気持ちがあるのです。

昨日は娘を連れて買い物ついでに海に行きました。そこで先にいた子供たちがカニを捕まえており、娘が羨ましそうにしてるように見えました。しかし道具を持っておらず、経験のない娘は捕まえられません。そこで私のプライドが反応しました。自然に関することで父にできないことがあると思われたくないのです。私は防波のために積み上げられた岩の中に手を突っ込んで数分ごちゃごちゃやって苦労しながら一番大きい手のひらほどのカニを捕まえました。岐阜には海はありませんが川はあります。岩や川草の下に手を突っ込んで捕まえた魚は数知れません。動きが遅く、掴みやすいカニなどどうってことないというマインドです。

娘はとても喜び、周囲の子どももその大きさに驚いていました。私はホッとしながら、朝飯前だという顔をしてその場を去りました。そこまでは完璧でした。気が付いたのは、手のいろんなところがヒリヒリと痛いということです。確かにカニには多少は挟まれましたが指を切るほどではないはず。そこで手を見ると両手で合わせて7箇所も切り傷ができていました。岩にある貝で切っていたようなのです。岐阜の岩に貝はいない・・・

自分のプライドを守るためならこのレベルの痛みは気が付かないのだと知りましたし、自分のその部分のプライドというのはそんなに大きなものだったのだと驚きました。今考えてみると、自然での遊びや知識や技術は父や祖父に教わったものなので、それで自分が負けることはうちの一族が負けたことに感じてしまうのかも知れません。かといって、私は思いっきりインドアで自分ではキャンプや釣りに行くようなタイプではないので不思議なものです。

皆さんも変なプライドあるでしょうか。