低温(定温)調理という調理法があり、私の観測範囲では主に肉をめちゃくちゃうまくレアやミディアムレアで食べるために使われている。検索すると美味しそうな写真がたくさん出て来てうらやましい気持ちになった。
例えばこんな記事だ
そこで、家で美味しいステーキが食べれるならと調べてみると低温調理の方法は主に3つあるようだった。
- 人力・・・自分で鍋の前に張り付き温度計を見ながら熱湯を継ぎ足すなどして温度調整をする(0円)
- 他の道具の流用・・・炊飯器や風呂、ヨーグルトメーカーなどを使う(数千円〜)
- 専用調理器・・・Anovaや低温調理起などの専用調理器を使う(1万5千円〜)
- 自作・・・ヒーターなどを買って作る(数千円〜)
私の場合は自作を選んだ。今回の目的は「安い肉を美味しく食べる方法の獲得」なので、高い調理器を買うのであれば最初から高い肉を買えばいいのでは?という気持ちになったからだ。低温調理が我が家に定着するのであれば専用調理器の購入は検討することにする。
自作するにあたっては水廻りで放置して使うということから怖いので半田付けなどはしないという方針にした。
自作に参考にしたサイト
今回つくったもの
作り方・材料
参考サイトにもあるが要は50〜70度に温度を保てる熱帯魚用の水槽を作ればよい。
必要な材料は以下の通り
- 水を温めるヒーター
- 一定の温度になったらヒーターを切ったりつけたりするサーモスタット
- 鍋の中の水を混ぜて水温の村をなくすためのポンプ
ヒーター
- 出版社/メーカー: ニッソー
- メディア: その他
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プロテクターがついているので肉が直接くっつくことがなさそうなのが決め手。これは出力が150WだがAnovaは800Wだそうだ。私は写真のサイズで鍋で十分な熱が得られているが、もっと大きい水槽などでやるなら150Wだと足りないので注意。
サーモスタット
半田付け不要で使える、50ー70度の温度調整ができる、最安値クラスでレビューが酷くないという観点で絞り込まれたのがこれだった。熱帯魚用のものでもっと安いのがいくつもあったが50度以上に設定できないものがほとんどなので注意。
プラグがアースのついた3Pのものなので普通の日本の家のコンセントに刺すなら変換アダプタを買う必要がある。(サンワサプライ 3Pプラグを2Pに変換用アダプタ トラッキング火災予防付きTAP-AD3LT)
今のところ問題なく使えているが、中で物理的なリレーが動いているらしく設定温度に達するたびにカチカチいうのが少し残念。
ポンプ
AC 110V 3W 小型水中ポンプ 流れ調節可能 最大揚程40cm 水族館噴水池ポンプ
最初ポンプなしでトライしていたが、ないと鍋の上と底でかなり温度差ができてしまう。そのため攪拌する手段は必要ということがわかり追加購入した。
作ってみての感想
期待通りの動作をしており、自宅で安く低温調理をするという目的は達成できた。
ただAnovaなどの専用機器に比べると残念な点はいくつかある。まず冒頭の写真にあるようにコード類が結構多いこと、そして水から調理を始めた場合にいつターゲット温度になったのかは機械が教えてくれないので見ている必要があることだ。(最初に熱湯などを使いターゲット温度にしてしまえばこの手間は軽減される)
コスパとしてはスーパーの1,000円ぐらいのステーキ肉が、店で食べると3,000〜5,000円するものぐらいの品質になる感覚だ。なので2回ぐらい使えば元を取れるような感じだろうか。
夏休みの自由研究としては楽しかったし、写真で調理しているラムは神様に感謝するほどうまかった。
- 作者: 小林銅蟲
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/11/22
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