背景
私は寝るときにリテーナーというマウスピースのような器具を口につけています。朝起きると取り外して洗ってから洗面台の棚につけたフックにひっかけて乾かすということをしています。洗面台の棚は扉がついており普段はリテーナーが見えない場所にありますが、リテーナーは私の歯形そのものの形(歯形なので歯形の形という表現は気持ち悪いが)なので私もあまりみたくないですし、家族にも見せるのは申し訳ないと思っていました。かといって一般に売られているケースは密閉タイプのものが普通で、密閉されると乾きにくそうなのとケースを洗う手間が嫌でした。
解決策
目的は(1)使いやすさはフックそのままに(2)洗いやすくという感じです。そういうものが売っていればとネットで検索したものの見つからず、これは3Dプリンタで作るチャンスだと思い考えました。
作ったもの
次のようなものができました。
表側です。マウスピースを隠しつつ、上部に凹みをつけてマウスピースをかけたり外したりを簡単にできるようにしました。
裏側です。真ん中の台形部分にリテーナーを引っ掛けます。6角形の穴はマグネットが入ります
普段はこういうものは強力両面テープで止めるのですが、今回のものはたまに丸洗いしたいのでマグネットで簡単に取り外しできるようにしました。Seriaで購入した磁石です。
次の写真が実際にリテーナーを引っ掛けた様子です。少しリアルなものが写ってるので小さめにしておきます。
作ってみて
「金槌を持ってる人には全てのものが釘に見える」みたいな慣用句があるように3Dプリンタがあるとなんでも3Dプリンタで作りたくなるのですが今回はそれが良い方向に働いた気がして楽しかったです。今回の作品もプラ板とペットボトルキャップでもあれば作れる品ですが、それだと作ろうという発想にはなかなかならなかったりする気がします。3Dプリンタがあるということにより一瞬でそこそこの見た目のものが頭の中にイメージできるから創作意欲につながるのではないでしょうか。