toyoshiの日記

株式会社トクイテンを有名にするための日記です

「自分最適化したメンタルマネジメント手法」を読んだ

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を読んで、自分自身のメンタルマネジメントについて振り返った紹介します。私の場合は走る(日常を守る)、書く、寝るの3つが軸です。

走る(日常を守る)

出典不明ですがマルチン・ルターのエピソードで、ある人が今日は忙しいからお祈りの時間を半分にしようとしたら、ルターが「忙しいならいつもの2倍祈るべきだ」と言ったというのがあるらしいです。

確かに忙しくて余裕がなくなっているときに祈りの時間を半分にしてしまうというのは、その次の日さらに辛くなっていくというジリ貧状態だなと思います。

また、宮部みゆきの「模倣犯」の心の守り方も忘れられません。

前畑) 有馬さん。なんでそんなに
    強くいられるんですか?
有馬) 強い? 俺が?
前畑) 教えて下さい。このままじゃ私、網川の
    どす黒い物語に、のみ込まれてしまう。
    怒り、恐怖、憎しみ。得体のしれない、
    どす黒いものに、アイツの物語に、
    のみ込まれてしまいそうです。
有馬) 前畑さん。俺は強くなんかない。
    けど、人にはそれぞれ、自分の心の
    守り方ってのがあるように思う。
前畑) 自分の心の、守り方。
有馬) そいつは、生活だと思う。日常だ。
    歯を食いしばっても、日常を繰り返す。
    はらわたが煮えくり返っても、足もと
    が崩れ落ちても、日常を繰り返す。
    俺は、豆腐職人だから、豆腐を作るの
    が日常だ。真っ白い豆腐を、作る。
    毎日毎日。そして、店を開ける。
    それだけだ。

宮部みゆきサスペンス「模倣犯」 | 日々のダダ漏れ

なので、私は「あれ、なんか調子悪いな」と思ったらランニングに出るようにします。そして気がすむまで走るようにします。

走ることで、まずは走れることの健康や平和みたいな基本となる幸せに気がつくことができますし、走った・体を鍛えたということが少なくとも今日は一ついいことがあったという気持ちになれます。走るスピードはニコニコしながら走れるギリギリのペースで十分です。場合によっては歩くより遅くすることもあります。歩くより遅く走れば誰でも数時間は走れます。

走ることで日常を少しでもキープし、今日は日常をキープできたと考えれば回復に向かえているのだと思います。

書く

つらいことというのは色々ありますが、私レベルだとそんなに大したことはなくて、「誰々の期待にこたえられなかった」「会社の金がなくなりそう」とかその程度です。人が死ぬとかは幸いあまりありません。でも大小関係なく当人にとって最大の悩みが頭の中で30秒ごとに再生され続けて長時間悩んで辛いわけです。

現状を書き出す

なので一旦自分が何について悩んでいるのかA4の紙に箇条書きで書き出すようにしています。(書き出せばいいんだと気がつくまでに時間がかかることがありますが)

書き出してみると「なんだ、(これ単体は辛いことだけど)これだけしか悩みがないのか」と客観的に悩みを見つめることができますし、後からまた悩んでも「これはさっき悩んで書き出したことだ」という冷静になれます。

未来について書き出す(事前検死)

現状を書き出しても不安な場合は、事前検死ということをします。これはこの将来の不安がなくならなかったらどうなるんだろうということを書き出す作業です。

例えば「会社の金が無くなる」という不安がある場合は、金がなくなる日付を書いて、この日とその前に何が起こると思ってるのか書き出します。例えばこんな感じ

  • 1週間前:お金がなくなったことを社員に伝える。XXさんはとても怒っている。申し訳ない気持ち。まだ報告できてないところに報告にまわる。Cさんの奥さんにも謝りにいく。
  • 1ヶ月前:もう金策が尽きた。経営陣・株主で今後どうするか話す。Bさんはとても怒った。もっと前から施策Xをしなかったことを後悔する。
  • 2ヶ月前:VCや金融機関をまわるがうまくいかない。役員の給料をとりあえず止める。XXという可能性があるかもしれないので頑張ってみる。

空想で書くだけでもつらいものがありますが、これをすることで悩んでたほどはひどいことにならないなと思えたり、今何をやるべきなのか見えてきたりします。

寝る

辛いことがあると寝れなくなる人がいますが私は脳が働か無くなるのかとても眠くなります。このようなパターンは今までなんども経験しているので素直に寝るようにしています。だいたい3日ぐらいは眠気が続くので「ああ、これから3日間はよく寝よう」と諦めて寝ます。

最後に

振り返ってみていかに日常を守るかが私にとっては鍵になっているのだと思いました。きちんと寝ること、運動をすること、一つでも前進していると感じることがあることなどです。これが一つでも欠けるとそこから日常が崩れていき、気が付いた時には手遅れになるのです。

他の人に提案があるとすれば、普段の自分にとっての日常が何か意識して、辛い時こそそれを死守することかなと思います。