toyoshiの日記

日記です

NO HARD WORK!を読んだ

NO HARD WORK! 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方 (早川書房)

NO HARD WORK! 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方 (早川書房)

 

この本を読んだ目的、ねらい

私はこの本を書いた人の所属するBasecamp社(旧37signals)のファンで、数冊出ている著者はこれまでも読んできました。私の創業したMisoca社が残業0だったり、リモートワークを取り入れているのもこの会社の影響です。

特に「Getting Real」や「小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則」発表された時は、「小さく、より速くソフトウェアを作る」という考え方に大きく影響されて個人サービスを作る原動力になりました。 また早くからリモートワーク(強いチームはオフィスを捨てる)を全面的に取り入れているような会社でもあります。

そんなBasecamp社が2019年現在はどういったところにたどり着いているのかとても気になって本書を手に取りました。

Basecamp社について

紹介されていた働き方・制度

  • 1週間あたり約40時間の労働
  • 6週間プロジェクトに打ち込んだら、2週間は予定を入れない
  • 社内チャットは使わない。メールなどの受動的ツールを使う
  • 定例会議はない
  • エキスパートは自分のペースで「開講時間」を設定して他の人からの相談や質問を受け付ける。開講時間までは待ってもらう。

面白かった主張

  • つまらない仕事は「もうよせ」「もう充分」
  • ベースキャンプは穏やかな会社(カームカンパニー)にしようと努めてきた
  • 会社はひとつの製品であり、もっとも優れた製品で、バージョンアップさせていくべき。
  • 目標は作らない。目標はキツイ。目標があるとモラルや誠実さや健全性が失われるのこともある。携帯電話の解約が難しくなっているのは、携帯会社の目標のせいだ。
  • 世界を変えるな。世界を変えずに単にいい仕事をしよう
  • 1週間で40時間働けば充分。短いと感じるのであれば時間をまとめるか、すべきことを厳選すれば良い。
  • 会社が守るべき一番価値のあるものは従業員の時間と集中力。分割された1時間というのは1時間より価値がない。まとまった時間がとれるようにすべき。
  • 本気で仕事をかたずけたいときに職場を選ばない人が多いのはなぜか。職場には注意をそらすものが溢れすぎている。
  • シェアできる仕事用のカレンダーは、昨今の発明の中で、もっとも有害なものだ
  • 回答はすぐ来るのではなく、そのうち届くものだという文化を作る。ほとんどのメッセージは緊急ではない。
  • ほとんどの社内の情報は見逃していい。チームリーダーが社内全体に向けて進捗を文書で共有して終わる。
  • 会社は家族じゃない。本当の家族の方が仕事より大事だ。いい会社は家族になろうとしない。
  • 上司の「いつでも相談にのるよ」は責任逃れ。上司が聴きに行け。
  • 巷で言われている「ワークライフバランス」はまやかし。日曜日に仕事を入れる方が、木曜日にプライベートの予定を入れるより簡単ならそれはバランスが取れていない。
  • 履歴書で人をみない。短期間一緒に働いてみる。
  • 人材争奪戦はむし。即戦力もいない。育てることを考える。
  • 給料は業界のトップ10%に合わせ、肩書きで一律にする
  • 同意ではなくコミットを求める。全員の賛成を得るのは難しい。担当者が決定をする。「反対だが、コミットする」という文化が大事。

感想

長時間働き、たくさんのタスクをこなし、チャットで素早く反応するというような働き方をクレイジーとよび、穏やかに働こうという本でした。なんども繰り返されるのは「やることを減らせ、1つのことに集中しろ、時間をまとめろ」ということです。

このシンプルで誰もがそうできたらいいなと思うことがなぜできないのか。過激にも羨ましくも思える各種の制度がなぜ自分の会社ではできないのか、導入したらどうなってしまうだろう?と、とても考えさせられます。

大切なのは本書でも言われているように、このやり方を真似することではありません。このやり方というのはあくまでもBasecamp社が、自社を変化させてきた結果たどり着いたやり方だからです。

私には社内チャットに害があるのは感じつつも、今更メールに戻るなんてとても考えられないのですがどうなんでしょう。まずは、穏やかさを自分が望んでいるのかどうか、そこからスタートしたいと思います。