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クラウドソーシングを使ってWebサービスを作った話

私が(ほとんど)プログラムなしでクラウドソーシングを使ってWebサービスを作った話を紹介します。
以前「土日で作るWebサービス入門 - Misoca社長日記」という記事を書きましたが、今回書いたコードは20行ぐらいなので、さらに短い時間でWebサービス(というより便利サイト?)を作ることができました。

はじめに

私はWebサービスが好きで、会社を立ち上げて、請求管理サービスMisocaというのを運営しています。

サービスは順調にユーザー数を伸ばしていて嬉しいのですが、問題は私がコードを書かなくなったということです。Webサービスが好きで会社を立ち上げたのに、開発以外の仕事が忙しくてコードは他の人たちが書くようになってしまいました。

でもコードは書きたい!Webサービスを作りたい!でも仕事以外のことをしすぎて会社の成長が遅れてはだめだ。

そういった事情から、だったらせめてプログラムをせずに自分は手を動かさないでWebサービスを作ってみようとやってみたのが今回のチャレンジです。

結果として最後にとんでもない失敗をしたのですが、それも含めて面白い経験になりましたので本エントリで紹介します。

作ったもの

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あなたと同じ誕生日の人の本

日付を選択すると、その日に生まれた小説家などの作品が表示されるというサービスです。

本屋さんが「バースデー文庫」という自分と同じ誕生日の著名人の本を紹介する企画をしていて、それをWebで実現できないかなということで考えました。

私は”Webサービスとは情報のフィルターである”と考えるようにしています。一手間かければできる一手間を代わりにやるのがWebサービスということです。

今回だと「自分と同じ誕生日の著名人」はWikipediaで調べられますし、その著名人が書いた本はAmazonで調べられます。しかしみなさんあまり調べたことはないんじゃないでしょうか。

そういうきっかけを与えるサービスになれば面白いと思って企画をしました。

なお、ここまで読んで「アフィリエイトで儲ける気か」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、Amazonへのリンクに私のアフィリエイトIDは設定されていません。(なぜかは最後に書いてあります)

今回のルール

今回は

  • できるだけ手を動かさない
  • 時間を使わない
  • 予算は3万円以内

というルールでやることにしました。特に私自身がプログラムを書いたり、サーバーをセットアップすることは禁止しました。

サービスリリースまでのステップ

企画

普通の開発だと、データベースに日付と、著名人、著名人の書籍名を保存しておいて、それをアプリケーションから呼び出して表示するとなるのですが、今回はそれはできません。また外注するようなお金もありません。

そこで普通のブログシステムで365日分のページを作ればいいんじゃないかと考えました。メンテナンス性や汎用性は非常に低いですがとにかく実現はできます。

環境の決定

今回は「はてなブログ」のシステム上でできることだけでやることにしました。複数人での更新や、広告削除などができることを知っていたり、自分自身が慣れているからです。

はてなブログを採用することで、サーバーの準備、サーバーの保守体制、コンテンツ管理システムの開発などが不要になります。これはすごいですね。

記事作成をクラウドソーシングで依頼

記事の作成はクラウドソーシングで依頼することにしました。1記事を50円で作ってもらう形での依頼です。

作業はマニュアル化されており、文章を考えたりする必要はなく、1記事10分程度で終わる内容なので一般的な内職に比べるとかなり高いせいか、結構応募がありました。

クラウドソーシングで専門家を買いたたくのには抵抗がありますが、クラウドソーシングがこういう子育ての合間にできるような細かい仕事でを生み出しているのは面白いと思います。

今回はWikipediaで誕生日の調査、本のピックアップ、はてなブログでの記事作成までを1人の方に依頼しました。

依頼と作業者の決定

依頼は「文学に詳しい人」という条件と、試験として10月5日 - Wikipediaから著名人を3人選んでくださいというお題もつけて募集しました。

何人かの中から、文学好きで10月5日からスティーブ・ジョブズを選んでくれた人(ただの私の好み)に依頼することにしました。

マニュアルに従って作業開始

作業は当然リモートで行ってもらいます。はてなアカウントを作ってもらい(これが後から大失敗につながる)作業をしてもらいました。
事前に私自身が2,3ページ作ってみて、作業マニュアルを作りました。

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こんな感じのマニュアルです。

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誰でもできるようかなり細かく指示がしてあります。
とくに「著名人のピックアップルール」については迷わずできるように注意しました。
これで、発注先に数件作ってもらい、こちらのイメージ通りできているのを確認して366日分のページ作成に入ってもらいました。

こちらが手を動かすところ

  1. ブログのテーマを「The Letter - テーマ ストア - はてなブログ」に変更
  2. 背景画像をフリー素材に変更
  3. トップページに記事が出ないようにCSSを書き換え
  4. 日付を入れるとその日の記事にジャンプするJavascriptのコードを書いた(20行ぐらい?)

全部で1時間で終わりました。

完成

はてなブログでやるメリット

やってみてわかったのですが、独自ドメインを設定していないせいかSEOに強いです。サイト公開時からそれなりにアクセスがあって驚きました。

かかった費用

記事は依頼して1ヶ月ぐらいで1年分をそろえてくれました。

最大にして致命的な失敗

当然お気づきだと思うのですが、このサイトはAmazonアフィリエイトで売り上げを立てようという狙いでした。
しかしサイト公開直後から、アクセスは増えていくのに全然注文につながらない。
なんか変だと思って調べてみると、なんとアフィリエイトコードのコードが全部「はてな」のものになっているじゃないですか。

どうも「ブログメンバー」という仕組みで、記事を作ってもらったのですが、アフィリエイトコードはユーザーに紐付いたものが使われるようなのです。今回だとクラウドソーシングで依頼した人のコードが使われると言うことです。しかし依頼した人はアフィリエイトコードを設定していなかったので、初期設定である「はてな」のものになってしまったということです。

エクスポート&置換&インポートでうまくいくかと思ったのですが、記事の上書きはできないようで単に記事が倍になってしまいます。当分はそんな作業時間とれそうになく・・・いつかこれもクラウドソーシングで依頼しようと思います。

やってみてどうだったか

自分自身が使った時間が数時間で一応Webサービスと呼べるものが作れました。
単に記事を用意して、そこにリンクをするだけですが楽しかったです。
クラウドソーシングで依頼した人が私の代わりに記事を作成してくれるのも新しい感覚で、自分のブログが更新されていくのが毎日みていてわくわくしました。

今回ははてなブログを使いましたがクラウドソーシングを使えば、サーバーの設定や簡単なシステム構築も安価に依頼できます。今後さらに活用していけたらいいなと思いました。

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